入院ストレスに耐える患者さん達

リハビリと患者と私

(2021/4/4)

●事実

今日リハビリで担当した方の中に入院のストレスを訴える人が数人いた。いち早く帰りたい(退院する状態にまで治るにはまだ時間がかかるが)との希望を傾聴する機会が多い一日であった。

●思ったこと

コロナの対応で面会禁止のこともあり,昨年度から上記のような方を増えている。ただ,前述した人達はあくまで一つのグループに属しているという印象がある。というのも辛そうな方と相対して楽しそうに,入院生活をおくっている人も少なくないからである。入院していて居心地が良さそうな人の話を聞くと,息子や孫の世代のスタッフと話す機会が多かったり(リハビリ職は若手が大多数なので),入院していた方が家で気を遣わなくて済むからとのことである。僕は”人生ストレスなく自由に生きていたらそれでいい”と考えている側の立場だが,それでも忍耐を必要とする時はある。感情の転換は難しいが,僕はそういう時は”ゲーム・ミッション”だと考えるようにしている。気が進まない業務でもいかに楽に済ませるかを常に考えている。僕自身も骨折して全く動けない時があったが,結局のところ,身体の自然治癒の時間に逆らうことはできないし,無理をすれば悪化するだけである。なので,僕がそのような患者さんに遭遇した時は,せっかく入院という特別な環境に身を置いているならそれを楽しむように考えるように促している(つもりである)。真剣な思いで入院して来られているのは重々承知であるが,入院生活自体がストレスでリハビリが進まないのは本末転倒である。悩みを傾聴して受け止めながら一つだけでも打開策を述べることが医療スタッフとしての理想形であるように個人的には思う。

●今日の教訓

しんどい時や忍耐が必要な時はゲーム・ミッションだと思おう!

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