リハビリの守備範囲を超えている患者さんがたくさんいる…

リハビリと患者と私

日付(2021/5/2)

● 事実(その日あったこと,自分がやったこと)

休日前のスタッフが患者代行時の申し送りにきた。内容は下記の通り。

「歩行補助具があれば安定して歩けるんですけど,ご家族さんが断固反対してて..補助具なしでの歩行を安定させるにはどうすれば良いと思いますか?」

思ったこと 

一般的には,

リハビリ専門職としては”いかに歩行安定性を向上させて転倒リスクを減らせるか”になってくるが,疾患やその他の様々な要因を考慮するとまず困難である人である。僕個人の意見になるかもしれないが,他の職場の先輩スタッフが居てもそのスタッフの悩みが解決していないところをみると,異質な意見ではないと思う。この場合,家族さんに状況をお伝えした上で補助具の使用を説得するしかないように思えるが,僕は深入りしないようにしている。なぜなら家族の意思を変えてまで患者の生活を変えるのは,リハビリ専門職のエゴ的要素が絡むと思うからである。リハビリはあくまで提案する立場であり,生活を決める権利はない。患者・家族さんの希望に沿って介入するだけである。もちろん,転倒などのリスクを伝えることは義務だが,その後の判断は僕らがすることではない。リハビリのサービス利用者の理解が十分でないまま,入院に至っている人が大勢いる。その中で僕らの守備範囲をどうするかを改めて検討するべきである。介護分野や訪問事業などの分野に範囲を広げていくことも良いことではあると思うが,”リハビリとは何ぞや”を伝えていくことも使命のレベルであると思う。

そう思う今日この頃である…

● 教訓(得られた教訓と次の行動の目標)

問題点をリハビリの範疇で決めない方が良いよね。

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